解答・解説




 焦点が絞り難いので、意外と難しいかも知れません。
 コツコツ考えていけば解けない問題ではないのですが・・・。


  《失敗図1》


 まず場所を広げることを検討しましょう。
 ですが、1歩ずつ広げると足元から鋭い一撃が飛んできます。

 このあと・・・。



 出を打っても受けられてしまいます。



 ワリコミが最善手(ワタリを打たれては生きるスペースがありませんので・・・)。
 流れるように、白は黒を切り離しますが・・・。



 攻め合いにしても負けてしまいます。
 ということで、長くなりましたが一本道にて失敗です。



  《失敗図2》


 次に三々に打ってみます。
 これは黒の対応にも工夫が必要で・・・。



 黒は2の2に打つのが好手です。

  《失敗図2・変化1》


 もちろん、連絡されてしまったらスペースが足りません。


  《失敗図2・続》


 白のサエギリを待って、デギリを打ちます。




 白は色々ありますが、ハネが一番良さそう。
 黒はアテマゲが好手。



 結果、コウで決着しました。

  《失敗図2・変化2》


 黒オキを打つ前に出てしまうと白は生きてしまいます。
 出が大悪手だということが解っていただけるでしょうか?
 これは、いわゆる失敗の失敗。


  《失敗図2・総括》


 ということで、手筋の応酬でコウになりました。
 しかし、無条件で生きる手段があるので残念ながら失敗。


  《失敗図3》


 白1の二間トビも手筋です。
 が、黒2・4のコンビネーションを喰らうと、形が失敗図2に戻ってしまいます。
 ということで、これも失敗です。


  《失敗図4》


 白1のコスミは、失敗ながら面白い手筋です。




 黒はツケるしかありません。
 ここを逃すと、同点に打たれて生きてしまいます。



 ただし、結局のところ、同型のコウは避けられません。


  《失敗図5》


 白のケイマは割と急所を外しています。
 普通に打たれて、生きるためのスペースが足りません。



 蛇足かも知れませんが、最終形まで載せておきます。
 スペースを広げても生きはありません。


  《正解図》


 満を持して登場する正解手は白2の2。
 「隅の急所は2の1・2の2」という格言が、ここで生きてくることになります。

  《正解図・変化1》


 一歩一歩と迫っていくのは冷静に対処されて生きてしまいます。
 黒にとっての相手の急所を抑えているので、見た目以上に形がしっかりしているのです。


  《正解図・続》


 黒はツケが好手です。
 白も受け方を間違えると死んでしまいます。
 例えば・・・。

  《正解図・変化2》


 サガリではハネ、ヒキでもハネで死んでしまいますし・・・。

  《正解図・変化3》


 外側にハネを打つとハネの返し技でコウになってしまいます。


  《正解図・続々》


 ここで、控えめに急所を守るのが好手。



 ハネを打たれても、眼持ちで動じません。
 最小スペースで生きを確保できました。


  《正解図・総括》  白先生き


 まさに「淑やか」という言葉がピッタリの生き形です。
 最初こそ大胆ですが、あとは堅実そのもの。

 白7までで、無条件生きが正解です。



 ◆問題11




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