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構えのススメ【2】



 三連星と並んで、ポピュラーな構えと言えるかもしれません。中国流を取り上げます。

 《2》中国流
地:★★★★☆
模:★★★☆☆
実:★★★★☆



 黒1・3・5が中国流。三連星の変形という感じです。
 ある時期、日本に来た中国棋士たちが揃って打ち始め好成績を得ました。そこから、当時のマスコミが名付けたのですが・・・何のことはない、400年も前に日本でも打たれいました。稀代の棋聖、本因坊秀策が打った記録が残っています。
 当時、星は打たれた記録が無かったのですが・・・小目から5間ビラキ(黒3・5)は既に打たれていました。

 片方が小目で、なかなかバランスが良い構え。三連星と違って、地でも戦えます。


 ここからの応接を何種類か示します。
 まずは、白のカカリ・ヒラキ。これで、黒の模様を少し制限しています。



 若干、黒が有利なようです。

 もちろん、構えの内側から打つ方法もあります。



 右上からカカリ。黒は、コスミツケが応手の一法。白のヒラキが二間に制限されていますので(本当は三間にヒラキを打ちたい場面)・・・黒が、多少有利でしょう。ここからの打ち方は本当にたくさんありますので、割愛します。とりあえず、次は右下隅にシマリを打つのが普通かも知れません。


 右下の小目にカカリを打った場合は、こういう流れになります。



 定石では黒6はカケツギです(小目の定石【1】参照)。下辺から迫る手が厳しいので、そう守るのが普通なのですが。この場合、白を激しく攻め立てるのが大事なので・・・眼形を奪う意味で、サガリを打っています。憶えておいて良い手でしょう。

 白としては、不本意ですがケイマのヒラキが精一杯。黒はさらに黒8とケイマで攻めます。そこで、白は2線にツケヒキ。序盤で2線に打たされるのは甚だ屈辱なのですが、生きるためには仕方ありません。

 ここで一段落ですが、黒有利でしょう。前の2つの型に比べると、有利さの度合いはさらに大きいです。
 右上隅にカカリを打ちにくくなっていますし、厚みは相当のものなので。


 そして、あまり実戦では見られませんが・・・右下隅小目に低くカカリを打つ方法も無くはありません。



 生きも危ういので、明らかに白が苦しいです。
 中国流の場合は、星と辺の石の間は6間。小目と辺の石の間は5間なので・・・星の側に打ち込むのが一般的なようです。もちろん、そのときの状況にも寄りますが・・・。


 さて、ここまで説明してきましたが・・・構えを張って不利になる変化は1つもありませんよね。でも、1つだけ注意。
 三連星でもそうですが、構えの応接ではだいたい黒(構えた側)が有利になります。なにせ、序盤で相手より1手多く打っているのですから・・・有利になるのは当たり前のことで。
 ですので、その優位をコミ分以上にできるかは黒の技量次第。それが難しくもあるし、面白いところでもあります。


 最後に・・・なぜ模様が★3つになっているかを説明します。
 模様の大敵は、ぼんやり模様を消される「消し」の手段なのですが。中国流の場合、絶好の消しのポイントがあるので・・・模様が大きくなりにくく、低評価になっています。もちろん、模様を張る構えではあるのですが、模様専門の三連星からは見劣りするということです。

 百聞は一見に如かず。ということで、例を出して説明します。



 黒の右辺の形は、中国流の理想的な完成型と言えます。シマリを両方打てているような形なので。
 そこでの白7のボウシが、黒模様を大きく制限する一手。これによって、大模様化は望めなくなります。この後の変化は難しくなるので詳述しませんが、ケイマ(7-Q or 12-Q)に受けるのが一般的です。
 形勢の優劣はわかりませんが、三連星に比べて模様が小さくなっているのは確かです。全て4線に石があれば、ボウシを喰らうこともないので・・・。

 そんなわけで、模様のポイントは★3つになっています。その分、地は格段に得やすくなっているので・・・一長一短でしょう。


 次は、中国流の変化型を取り上げます。


 ◆構えのススメ【3】




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