構えのススメ【8】



 今度は、巷でかなり流行の構えを紹介します。
 と言っても・・・実は、管理人は1度(しかもペア戦で)しか使ったことがありません。


 《7》ミニ中国流
地:★★★★☆
模:★★★★☆
実:★☆☆☆☆



 黒3・5・7がミニ中国流。その名の通り、中国流を小さくした感じです。
 スピードにも模様にも富む形ですが・・・白6でハサミを打たれると、この構えは作れないです。

 とりあえず、基本的な戦略を紹介します。



 まず、白はワリウチを打つのが普通です。
 別に左辺や上辺に打つのも悪くは無いのですが・・・右辺に黒に先着されると、黒のスケールが大きくなってきてしまいますので。



 黒はツメ。この手は、一路上も一路下もある所です。
 白が二間にヒラキを打ったところに、ケイマにかぶさっていく手があります。

 ここのケイマでも、他に色々な手段があるところ。
 代表的な流れを、軽く説明しますと・・・。



 単純にオシ(Q-7)に受けてしまうと、黒模様が広がってしまいます。
 そこで、白は安定を図ります。二線のケイマは、こんなところ。

 この形、決して完成形ではなく・・・あくまでも変化の一型です。これより良い変化にするべく、日夜数多くの変化が棋士によって研究され、使用されています。しかも、黒白両方の立場からの研究が行われています。


 ただでさえ漠然とした手段を伴う上に、複雑さもあります。それが、初級者〜級位者の方にはあまりオススメできない理由です。
 たとえ高段者であっても、よほどの研究が無い限り使いこなせません。そんな意味で、相当に有力な構えのですが・・・地力がついてから使うか、研究を重ねてから使うのが吉でしょう。


 あと、一点だけ補足を。
 黒3・5のようなヒラキは、高段者が良く使う手段ですが・・・その意図を説明しておきます。



 例えば、打ち込まれた場合にはどうするのか・・・もちろん、黒は四間ビラキの地を守れるわけではありません。
 黒は、カカリの1子を置き去りにして打ち込み返します。元々、それが目的で四間にヒラいているのですね。



 黒は隅の地を完全に荒らします。これでは、白が打ち込んだ成果を挙げたとは言えません(詳しい説明は省きますが、下辺の黒石はまだ完全に取りきられているわけではないので・・・)。

 ということで。



 白としては、逆側からオサエを打って黒に低空飛行を強要するくらいのものです。
 まぁ、黒としてはこういった手段があるので・・・一見、隙だらけに見える四間ビラキでも大丈夫なわけです。

 黒はもし、手が空いたら・・・。



 ケイマにスベリ、ケイマにヒラキを打つのが手堅く、バランスの取れた一手。これで、打ち込みの不安が解消できます。


 ミニ中国流は、使いこなせたら実用度は★5つになるのですが・・・あまりにも扱うのが難しいので、ここでは★1つにさせていただきました。構えの中では一番低い実用度となりましたが。これは、あくまでも初級者〜級位者にとっての実用度ということで評価しています。そのへん、何卒ご了承ください。


 ◆構えのススメ【9】




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