死活のススメ【17】



 実際に上手と打っていると、石が取られる場面は結構多いと思います。置石が多い場合、勝ちを狙うと黒石を抹殺するしか無いので・・・ある意味仕方が無いのですが。
 強引に取りに来られた場合は、死活の基本を学んでいればある程度防ぐことができます。ですが、世の中には「相手から打たれたら必ず取られてしまう形」が数多く存在します。上手もさるもの、そういった形には下手より詳しい(はず)です。
 もし、そんな危険な形を放置してしまうと・・・相手に取られてしまうのは、悲しいけど当たり前です。

 そこで、今回は趣向を変えて。放置すると危険な形というテーマで問題を出していきます。要するに、相手から打たれると確実にピンチに陥ってしまうので、自分が備えなければいけない形ということです。

 一応、問題形式にしてみました。生きるのと立場が違って難しいかも知れませんが、頑張って考えてみてください。
 処方箋(正解)は、次のページに載せました。



  《問題21》 白先黒死  難易度:★★
 広く見えても、案外脆い形です。
 実戦でも、良くでてきます。





  《問題22》 白先コウ  難易度:★★★★
 この形も、実戦では頻出です。《問題14》に出てきた一合升の変化形・・・というよりも、こちらが原型かも知れません。
 肩が欠けていなくても、危険な形。ダメが詰まるとなおさらです。

 昔は、一合升がわかれば(変化形までマスターすれば)初段と言われました。今では段位が甘くなったので、五段はあるでしょう。
 危険とは言えど、実際にどうなるかを熟知している人は少ないかもしれません。ここで、紹介します。





  《問題23》 白先黒死  難易度:★★★
 広さは確保されているように見えます。しかし、この形は白から打たれると生きられません。
 狭めて、急所に一撃・・・というコンビネーションで陥落します。





  《問題24》 白先黒死  難易度:★★★
 これも有名な形。色々な教訓を含んでいます。
 急所の一撃で、殺されてしまいます。




  《問題25》 白先コウ  難易度:★★★
 隅の6目形。外ダメは2つ。しかし、肩の所が欠けています。
 完全では無い形だと、6目といえど手になることがあります。





  《問題26》 白先黒死  難易度:★★★
 この形も、実戦では放置してしまいがち。しかし、白から打たれると生きはありません。
 筋は《問題24》と少し似ています。





  《問題27》 白先コウ  難易度:★★★
 《問題13》の正解図とそっくりです。違うのは、黒のマガリと白のオサエの交換のみ。
 実戦では何気なく交換しているところを良く見かけますが・・・生きがコウになってしまうのだから、大変な問題です。





  《問題28》 白先黒死  難易度:★★
 《問題18》から、1手打った形。
 正解手は《解答18》に載っていますが。精一杯に場所を広げた場合が、この形です。

 果たして、どうなってしまうのでしょうか(と言っても、既にに結果は書いてありますが・・・)。





  《問題29》 白先黒死  難易度:★★★
 星に対して、三々に入った形でした。
 しかし、白の左下のサガリには要注意。秘めたる狙いがあり、生きがなくなってしまいます。





  《問題30》  白先黒死  難易度:★★★
 広さが充分あるようにも見えます。
 しかし、死活を少しでも知ってる人が見れば、こう呟くでしょう。

 「懐がガラ空きだ。」




 いつもの如く、解答は次のページです。


 ◆死活のススメ【18】




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