死活のススメ【21】




  《解答33》 黒先結果如何  難易度:★★★★
 実は、正解が2つあります。ただし、実戦的には「どちらが得か」を考える必要があります。

 (正解図1)
 まず、場所を広げます。オーソドックスですね。
 ただし、次の白の手が難しい。




 (失敗図1)
 ここで、普通に場所を狭めるのは白の失敗。
 広さ6の形で、見事に生きてしまいました。




 (正解図2)
 白は、上にツケを打つのが好手。これで一転、黒がピンチになります。




 (失敗図2)
 ツギを打ってしまうと、サガリを打たれ。広げても、ナカデで2眼できません。
 単に黒3でも、白4で殺されてしまいます。




 (正解図3)
 ここで、黒5のツケが粘りの手段。
 これで、キリが防げています。




 (正解図4)
 白はアタリを打ちます。




 (失敗図3)
 ただし、ここでツグと全てが台無し。ナカデで殺されてしまいます。




 (正解図5)
 正しくは、黒7のアタリ。これでコウに粘ることができます。
 ここまでで正解。




 (正解図 総括)  結果:コウ
 黒1・3に広げる手は、既に学習済み。ここで白4のツケが好手、黒もツケで応戦。見応えのある応酬です。
 お互いにアタリを決めて、コウになります。




 (準・正解図1)
 柱を立てても、コウに持ち込むことができます。




 (準・正解図2)
 ここから、変化はいくつかありますが。いずれも、同型でコウになります。
 まず、白は眼を奪うハネ。ここで、黒は通常の手段では生きられないので・・・。




 (準・正解図3)
 ハネて眼を持つのが苦肉の策(ちなみに、ハネサガリは5目ナカデになってしまいます)。
 この手段は、憶えておいて損は無いです。




 (準・正解図3)
 白はアテ。黒はオサエて、コウに持ち込みます。




 (準・正解図 総括)  結果:コウ  
 柱を立てても、コウにはなります。黒3・5の粘りが大事。




 さて、何処に正解と準正解の差があるのでしょうか。細かい話ではありますが・・・コウを解消したときに違いが現れます。

 (正解図 コウ解消形)
 まずは正解図。
 黒地は6目あります(詳しい計算過程は省略します)。




 (準・正解図 コウ解消形)
 こちらが、準・正解図。
 黒地は、3目弱(正確に言うと3分の8目ですが、こちらも詳しい計算過程は省略します)。




 まぁ、計算方法がわからなくても・・・どちらの黒地が大きいかは自明の理ですよね。正解図の方が、大きいです。些細な差ですが、もしこれが1目をも争う勝負だったら大変です。そんな意味で、正解図と準・正解図を分けました。
 ただ、それぞれの粘りがありますので、どちらも知っておいて損は無いです。


  《参考図》
 ちなみに、どのような場面で実戦に出たかを示しておきます。管理人の先番。

 左上隅は難解定石。どうやら、黒35では左上隅を生きておいたほうが吉だったようです。白36で、生きがありません。
 白60までで、黒が悪いです。このままでは囲われては負けなので、生きにいきました。

 とりあえず、上辺で何か生きる足掛かりに・・・と、黒61にツケました。外からオサエると、隅の黒が復活します。ここで、黒63のハネが黒61とセットで強烈な手でした。辺での生きと、隅での手段を見合いにしています。白64は、辺が大きいので仕方ないところ。




  《参考図・続》
 辺に備えられたので、隅に手をつけにいきました。ここで、ブツカリを利かしてハネサガリ。これが、この問題で出てきた手段。結局、隅がコウながら復活し・・・形勢は五分になりました。
 どうやら、前譜の白60が少々欲張りだったようです。




 考えてみたら、管理人の実戦を載せたのは初めてですね・・・もし要望があれば、載せるのもやぶさかではないですが。



  《解答34》 黒先結果如何  難易度:★★★
 図柄は小さいですが、なかなかコクのある問題。思考が堂々巡りされた方も居るかも知れません。
 まずは、失敗図から。

 (失敗図1)
 まず、ツギはダメ詰まりで不可。白2のアタリで始末されます。




 (失敗図2)
 次に、眼持ち。これは、後ろからアテられてコウに粘らなければなりません。
 符号順に黒5まででコウ。ただし、白の負担が軽いのがつらいです。




 では、どのように打てば生きるのでしょうか。

 (正解図1)
 黒1が、2の1の急所ながらなかなか気がつかない一手。他の手では、コウ以上は望めません。




 (正解図2)
 白は外からオサエるくらい。黒は、無事に眼を持つことができました。
 ここまでで、生きが正解。




 (正解図 総括)  結果:生き
 黒1に気が付くか付かないかが分かれ道でした。




 (失敗図3)
 黒1と場所を広げるのは、危険ですがアリです(周りが強いと、白2の1に打たれて昇天)。
 ここで正解図のコスミを打てば、大丈夫なのですが・・・サガリで場所を広げるのは失敗。




 (失敗図3・続)
 白のオキとアタリのコンビネーションで、殺されてしまいます。




 (失敗図3・続々)
 黒5でコウを画策してもダメです。コウ材を打って取り返したところで、後ろからヌキを打たれます。このように、2つコウがある形を両コウと呼びます。2つのコウに勝つのは物理的に不可能なので、この黒は死んでいることになります。

※黒7・白8・・・どこかにコウ材



 言われてみれば、答えは簡単・・・でも、少し見つけにくい。そんな問題でした。


 続きは、次ページです。




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