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死活のススメ【3】



 広さが3の形まで、見てきました。
 次は、この形です。

  《図 3−1》


 広さ4。まっすぐの形です。前で述べたように、黒から打てば生きます。なので、白から打つことを前提に考えます。
 では、白から打つとどうなるか?



 白1に打っても、黒2。白が2に打っても、黒1。これで、2眼(2部屋)確保されています。
 なので、まっすぐの形で場所が4以上なら、そのままでも生きということです。

 では、折れ曲がった形ではどうでしょうか?

  《図 3−2》


 図のように、イナズマ型に折れ曲がった、広さ4です。滅多に、お目にかかれませんが・・・。
 黒から打つと、生きるのは先程も述べた通り。では、白から打つと?



 黒1には、白2。白1には、黒2。2部屋確保です。
 ということで。さっきの、まっすぐな形と同じように・・・黒は、そのままで生きています。

 広さ4では、こういうパターンもあります。

  《図 3−3》


 こんな形。やはり、黒から打てば生きます。が・・・白から打つと、どうなるかと言うと。



 白1に打たれます。ここに打たれると、困ります。この後の手順を示しますと・・・。



 白は、ジリジリ詰めていきます。黒からは、抵抗のしようがありません。この時点で、アタリ。



 黒は取りますが・・・この形、どこかで見覚えがありませんか?。
 そう。図3の折れ曲がった3目の形と、同じです。広さが3だったら、どうなったかというと・・・黒から打てば2眼。白から打てば1眼。早い者勝ちの形でした。で、黒が取ったところなので、次は白番。ということは・・・。



 白1にナカデ。黒は、1眼しかありません。ということは・・・図6の時点で、白から打てば1眼になってしまうのでした。
 ちなみに。白が最初に真ん中に打った手は、4目ナカデです。

 広さが4のパターンは、もう1つだけあります。

  《図 3−4》


 丸まった、広さ4の形です。結論を先に言えば、この形は最も効率が悪いです。なにせ、白から打ったら1眼になってしまうばかりか、黒から打っても1眼しかできないので。

 確かめてみましょう。



 白からは、どこに打っても良いのですが。ここからは、図6と同じ理屈で3目ナカデになり、1眼になってしまいます。
 では、黒から打つとどうなるか?



 黒1に打っても、白2。黒2に打っても、白1。
 要するに、1眼しか作れないことになり。図7の時点で、黒は1眼しか無かったということになります。
 このような形を、通称「バカ4」と呼ばれています。広さが4あって、黒から打って生きない形は、これだけです。

 ということで、広さ4の形は以上です。
 次は、こちら。

  《図 3−5》


 広さ5の形です。黒から打てば、2眼を作ることができます(正解は3箇所あるので、確かめてみてください)。
 では、白から打つとどうなるか?



 白1の手が5目ナカデです。これで、黒は1眼しかありません。
 確かめてみましょう。



 白は、ツメていきます。この時点で、アタリです。
 黒は取るしかありませんが・・・。



 この形、バカ4です。つまり、1眼。
 ということで・・・5目ナカデを打たれると、1眼になってしまいます。
 しかし。広さが5あると、図5以外の形ではあまり死ぬことがありません。



 上の4形は、既に黒が2眼あります。確かめてみてください。
 要するに、広さ5があれば・・・よっぽど眼作りの効率が悪い(丸まった)形をしていなければ、1眼になることはないです。

 広さ5の形は以上です。最後は、こちら。



 丸まっていますが、広さは6あります。丸まってなければ、既に生きがあるのは、先程書きました。
 では、この形はどうでしょう?ちなみに、黒から打つと生きています。白から打つと、どうなるか・・・。



 白は、眼を作らせまいと真ん中に打ってみます。黒は、下に受けるのが好い手。これで、2眼が確保できます。
 3と4は、どちらかに打てればOK。

 また、白が2に先に打つと・・・黒は1に打って、2眼ができます。



 これも、3と4はどちらかに打てば良いというのは、さきほどと同じ理屈。
 死活に限らず、囲碁では良く使うテクニックですが。「○○と△△どちらかに打てば良い」という状態を作れば、交互に打っている限りどちらかに打つことができます。このような状態を、見合いと言います。

 広さが6の形は、よほど特殊な形で無い限り2眼が失われることはありません。
 唯一の形は、こちら。



 花のように広がる6目。通称、花六です。
 この形のみ、白1に打たれての6目ナカデが成立します。


 ・・・さて、長くなりましたが。ここまで、広さと眼の数の関係を見てきました。
 なお「死活のススメ」全編通して、黒→生きる側。白→相手側という設定にしています。

 結果を表にまとめてみました。

広さ 黒から打った結果(眼の数) 白から打った結果(眼の数)
0(欠け眼)
(バカ4のみ、1) (4目ナカデのみ、1)
(5目ナカデのみ、1)
(花六のみ、1)

 白から打っても2になっている場合、黒からは打つ必要が無いですね。念のため。
 そして、花六は極めて現れにくい形のため・・・2と考えていただいても差し支えありません。

 要するに、広さが6以上になると・・・黒は2眼が確保できます。
 つまり、死活のボーダーラインは、広さ6ということです。
 これは、石の生き死にを考える上で重要ですので、ぜひ理解してください。

 ただし、これは周りが完全な場合です。1番下までピシャリと塞げていて、どこも欠けていないというのは稀です。
 あとで詳しく述べますが・・・状況によっては、この数値も少し変わってきます。ただ、基本はこれです。


 ということで。「広さ」については、以上です。少し難しくなってしまったかもしれませんが・・・このことは、死活を考える上で重要ですので、きちんと理解してください。



 ◆死活のススメ【4】




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