ヨセの科学【18】




 ヨセは算数なのですが、複雑な計算がつきものです。
 しかし、本質はそこではありません。

 さて、最初に出した形を覚えていますか?



 これを黒からヨセていき・・・。



 白がアッサリ負けてしまいました。

 この進行、白のどこが悪かったか。
 黒のヨセに対して全て対応していて、すべてを先手ヨセにしてしまっているのです。
 具体的に言えば、黒1と黒3を両方打たれていては負け決定なのです。

 では、どうするのか。
 先ほどチラっと書きましたが、すべてのヨセは受けなければ相手にとって後手ヨセです。
 当然、目数は多くなるのですが、時には相手しないことも重要。
 すなわち・・・。




 ただ受けるのではなく、自分も大きいところを打つ
 これがヨセで最も大事なことと言えます。




 黒に上を受けさせてからオサエを打つ。
 これだけで、なんと6目違ってくるのです。



 もちろん、黒が飛び込んできたら、白も対抗して飛び込み。
 また中盤戦に逆戻りです。

 ここからは双方の実力次第でしょう。


 ヨセで損してしまう原因のほとんどは、相手の手に追従してしまうことにあります。
 勇気を出して、相手の手に受けずに他のヨセを打つことを考えるだけで、だいぶ違ってきます。

 まぁ、60目の大きい石が殺されそうとか、どうしても受けなきゃならない場所もありますが。


 ちなみに、先手ヨセは後手ヨセの2倍の価値と言われています。
 言い換えると「先手4目を手抜きして8目以下のヨセになるならば、手抜きするに限る」ということになります。
 全局的な判断をともなうので、難しくはあるのですが・・・。

 ということで、手抜きするときの参考にしてみてはいかがでしょうか。


 ◆あとがき




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